リーフスポーツクラブさんとのご縁

いつもお読みいただきありがとうございます。

MIND COREパーソナルコーチング

喜納将克（きな　まさかつ）です。

このブログでは、アスリートのメンタルが向上する記事をお伝えしています。

読み進めることで、物事の捉え方が変わったり、何か気づきが生まれるヒントが生まれるかもしれません！一緒に学んでいきましょう！

今回のテーマは『スポーツメンタルコーチング研修会の報告』です。

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今回はある体操クラブの研修会にお招きいただきました。体操という競技の特性上、失敗が怖いという自分と挑戦したい自分という２つの矛盾した感情を抱えやすく、恐怖心とどう向き合うかということが大きなテーマでした。研修では、恐怖を抱えながらも前に進む勇気を育てるにはどうするかについてお話しましたが、本ブログでは恐怖心との向き合い方についてお伝えします。

本ブログは、怖い自分が情けないと感じている選手、自信を育てたい指導者や親御さんに読んでいただきたい内容です。

※ブログの感想や質問をいただけると励みになります。皆様のコメントお持ちしております。

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素晴らしい練習環境

6月10日（金）にリーフスポーツクラブの小林代表から研修会の依頼を受けまして、愛知県豊川市まで行ってきました。まず、練習施設を見て関心したのが、１級建築士である小林代表が設計し、施設を作ったということです。話を伺うと10年前から構想を考えて、7年かけて資金を集め、資材を準備し完成したとのこと。

そして、愛知県大会で優勝や準優勝するような現役選手であるコーチ達を集め、たった3年で全国大会に出場する選手を輩出しています。何より驚いたのが、小林代表は体操選手としてのキャリアがないということが一番の驚きでした！

体操をやっていなかった小林代表が、どうしてこのような素晴らしい施設を作られたのか。

どこから、そのモチベーションが湧き上がったのかが、不思議でなりませんでした。

それは、「子供達が成長する姿を見るのが楽しいから！」だそうです。

小林代表の息子さんも体操をやられていて、父親として息子さんのサポートをされていたそうです。そんな時に芽生えてきた気持ちが、子供が成長すると楽しい⇨ 子供が成長すると親も嬉しい⇨ そんな嬉しいことが仕事になるとなり、今のリーフスポーツクラブに繋がっていったそうです。

そして、MIND COREのコンセプトに共感してくださって、今回ご連絡をいただきました。充実した練習環境もそうですが、現役選手であったり、体操経験豊富なコーチと一緒に練習できる環境というのは、選手達にとっては非常に説得力のある素晴らしい環境だなと感じました。

そんなリーフスポーツクラブさんでの研修会のご報告です！

皆さん、体操という競技に詳しくない方もいらっしゃると思うので、体操競技というのがどんなものかを簡単に説明しますね。体操には、「Dスコア（技の難度）」と「Eスコア（技の完成度）」の２つの採点方法があり、その両方で得点が決まります。Dスコアの上限はなく、Eスコアは10点満点の減点方式です。つまり、難しい技を完成度高く行うことで高い得点が得られるわけです。

Eスコアは、ミスをすると減点されるプレッシャーがあり、Dスコアを伸ばそうとすると難しい技に挑戦しなくてはいけません。難しい技に挑戦する時には、ミスをする確率が上がるのと、大きな怪我をするリスクもあります。場合によっては、骨折や脊髄損傷などの人生に影響を与える場合もあるんです。選手として競技に出ている人は、そんなプレッシャーや恐怖心と戦いながら、毎日練習しているんですね。

試合だけでなく、練習から集中力を研ぎ澄まして入らないと大きな怪我をするわけですから、他のスポーツよりも高い集中力が求められるスポーツです。だからこそ、難しい技が完成した時の喜びは、人一倍大きいんです。こういった体操選手の背景を理解して、以降の話を読んでくださいね！

自分の中に生まれる矛盾した感情

　体操の競技特性上、ミスをすると減点につながり監督に怒られる、練習場では完璧に出来ても試合会場という環境が変わるとミスしてしまう体験を積みやすいわけです。すると、ミスは良くない、失敗は許されない、ミスすると怒られるという失敗に対する考え方がネガティブな方向にいきやすいのです。本人がそう思っている中で、試合会場という環境が変わったところでミスをするという経験を積むと、失敗することに対する恐怖の記憶がインプットされるわけです。

または、怪我をしてしまって、その復帰する際に怪我をした時の恐怖の記憶がインプットされてしまいます。同じ技をする際にも、その記憶が邪魔して上手くできないということがあります。

ただ、スコアを高くしていくには、EスコアではなくDスコアという技の難度を上げることに、挑戦しないといけません。怖いからといって、技の難度を上げることに挑戦しないでいると、それも監督やコーチに怒られるわけです。だから、選手の心の中には、挑戦しなくてはいけない自分と失敗や怪我が怖い自分の２つの矛盾した感情が自分の中に生まれているわけです。

この２つの矛盾した感情をそのままにして前進しても、上手くいかないわけです。怖い自分を抑えて、挑戦しようとしても怖いという感情がドンドン大きくなって、自分を引き止めてしまうんです。または、体が硬くなって、いいパフォーマンを発揮できない状況になります。

そんな時に、「怖がって前進しない人間はダメなやつだ」「自分はメンタルが弱いんだ」「自分は情けない人間だ」などと自分を責めて、攻撃するような思い込みをしてしまうと、自尊心がどんどん失われてしまいます。この自尊心は、人が前に進むためのエネルギーなので、自尊心がないと「自分は何をやってもダメだ」「自分には価値がない」と学習性無気力（やる気がない状態）になってしまいます。

では、どうやったら良いのか？まずは、怖いと感じる自分がいてもいいよと認めてあげることです。心の中にネガティブな感情の居場所を作ることです。元々、人は矛盾した生き物です。言葉では暴力はいけないと素晴らしいことを言っても、自分の子供には手を上げてしまうなど。日常には矛盾が溢れています。それが、人間らしさでもあると思っています。

それがダメではなく、矛盾して当たり前だよと受け入れてください。失敗が怖いと感じる自分も、挑戦したいと感じる自分もどちらも自分なんです。表面上は矛盾していても、感情の奥では矛盾していません。失敗が怖いと行動にブレーキをかける自分にも、何かしらの理由があるんです。その理由を無視するのではなく、「失敗することの何が怖いの？」とその感情にアクセスして、聞いてみてください。

自分だけ出来ないのが嫌だ
失敗したら先生に怒られる
怪我をしたくない
失敗することが情けない

きっと、たくさん出てくると思います。

「自分が何に恐怖を感じているのか？」そして、「その考えは正しいのか？自分が成長するために有効なのか？」を一度、考えてみましょう。そして、「失敗しないためにはどうするか？」、「失敗した後どうするか？」の具体的な対策を考えるのです。そうするだけでも、２つの矛盾した感情が、実は矛盾していないことに気づけていきますよ！

マイナス思考は、失敗のショックから自分を守る術

マイナス思考は、失敗したショックから自分のプライドを守ろうとするいい訳に集約されます。つまり、自分の自尊心が傷つかないようにしているだけなんです。この事を理解しておかないと、失敗から学ぶことはできません。

失敗しても後から見ると必要な経験だったということがよくあります。その時は、全くそう感じなかったとしても、その苦しくて、辛い経験は、今の自分になるために必要だったということが、後から振り返ると分かってきます。その感覚がとても大事で、若い頃はその感覚が中々実感がありません。

それが分かってくると、失敗した時の経験が宝物になってくるんです。成功に近づくための大きな材料がたくさんあります。

良いことだけが、あなたの人生じゃない。苦しいこと、辛いことを乗り越えた経験一つ一つがあなたらしさを作ります。それが、あなただけの物語です。

リーフスポーツクラブのコーチ達も、色々な方法で不安や怖いことを乗り越えていました。そんなことを一緒に共有できて、とても楽しい時間でした。また、いつかお邪魔したいと思います！！

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