メンタルは自分で育むもの


一般的にメンタルは《鍛えるもの》

というイメージが、

強いかもしれません。

 

 

苦しさに耐える力だったり、

厳しいトレーニングに耐える

逆境に負けない力のことを、

メンタルというイメージを

持っている方も多いかと思います。

 

  

確かに、それはメンタルの一面です。

逆境に耐える力のことを、

心理学では「レジリエンス

といいます。

 

困難な出来事の後に回復する能力

逆境から素早く立ち直り、

成長する力とも言われています。

 

 

トレーニングによって

体を鍛えることで、

レジリエンスが高まることが

科学的に証明されています。

 

軽すぎず、強すぎない運動強度で、

段階的に負荷を上げていくことで

身体的にストレスへの

耐性ができてくると同時に、

 

 

脳においても、

 

・有酸素運動で、抗うつ、抗不安、

 抗ストレス効果のある脳内物質

 (エンドルフィン、セロトニン、

 ドパミンなど)の濃度が高くなる

 

 

・有酸素運動で、脳細胞の成長と

 修復を支えるBDNFという

 タンパク質を増やす

 

 

・定期的な運動は、記憶の向上に役立つ

 

 

などが、

科学的に明らかになっています。

 

 

このように、

適切なトレーニングを行うことで、

身体的にも、精神的にも

逆境に負けない力である

レジリエンスが高まっていく事は

正しいのですが、

それは本質ではありません。

 

 

皆さんには、

厳しくて、

苦しいトレーニングを乗り越えた先に、

本当に強いメンタルが

手に入れられるという

浅はかな結論を出さないで欲しいんです。

 

 

もしそれが本質なら、、、

 

 

指導者は選手に厳しく、

苦しいトレーニングを課し、

選手はそれを乗り越えるために、

ひたすら自分を押し殺して

努力することが王道になって

しまいます。

 

選手も強いメンタルを

手に入れるために、

必死になって強い強度のトレーニング

をこなし、体を壊します。

 

これでは、選手が主体的に考えて、

一人の人間として成長することにはなりません。

 

 

 私は本当に強いメンタルを

手に入れるには、

自分で《メンタルを育てる》事が

大切だと思います。

自分で自分のことが好きになることです。

それが、逆境を乗り越える力の大前提です。

 

その次が、考え方です。

上手くいかない時に、

一つのことに固執せず、

考え方を柔軟にすることです。

 

過去の私も

自分があまり好きでは

ありませんでした。

 

失敗をすると酷く落ち込んで、

「まだ努力が足りない」

「できていない」

と周りの人と比べて、

できない自分が嫌でした。

 

私のように、

上手くいかない時や

自分の思い通り

にならない事があると、

 

自分で自分の

ダメなところに目がいき、

「私にはここが足りない!」

「できない!できない!」と

自分で自分を痛めつけている人が

どれだけ多いことか。。。

 

 

本当は、

上手くいかないこともあるけど、

上手くいっていることも

たくさんあるのに、

自分ができない事ばかりに

目が向かうので、

全く自分が好きになれません。

 

真面目で任感が強い人ほど、

無意識に自分で自分を

痛めつけてしまう

思考の癖があります。

この思考の癖に気づいて

変えることが大切です。

 

 

自分が

好きになれないのに、

どうやって困難を

乗り越えていけますか?

 

まずは、

どんなに失敗しても、

惨めでも、

そんな自分でも

好きだよと言えるように

なりましょう。

 

その次に考え方です。

 

 トップアスリートの考え方を

学んでいくと、

彼らは失敗を前向きに捉えて、

次に繋げる力にたけています。

 

そして、

自分には変えられないことを

受け入れ、

今自分がやれることに

集中しているんです。

 

 

私たちが、

トップアスリートの考え方に

近づくには、

 

失敗しない方法を学ぶのではなく、

失敗した後

どうするかを

学ぶ必要があるんです。

 

 

レジリエンスは、

鍛えることができます。

 

このレジリエンスは、

私が、アスリートに

スポーツから学んで欲しい

と思うものの一つです。

 

是非、一緒に学んでいきましょう。